いつもお世話になっております。
転造品の加工前ブランクはHRC24~28が一般的でその中でも硬いものはラックの表面を
コーティング(ダイヤモンドコートやチタンコート等)して耐久性を上げて生産されています。
今回の硬いものの加工にはSKH材を使用しコーティングしたら従来のラックより寿命は長いと思います。
何もしない場合40,000個どころか10,000~16,000個くらいが限度だと思います。
どれだけ耐久性が有るかとの質問ですが先ず硬いものを加工するという理解をして下さい。
従来と同じ様にラックを使用しても耐久性は向上しません。
ラックの耐久性を上げる事が御社の生産コストを下げる要因です。
日本は使用後調べながらコーティングしたり形状を変えたりして硬い製品を加工しています。
耐久性を上げる為には
1. 素材(分析表)で調査
2. 素材径の再設計
3. 転造機の選定(素材の転がり寸法調査)
4. 上記1~3の条件を折り込んだラック製作
5. 転造条件(転造油、使用油、汚れていないか、濾過機をつける)
以上で耐久性を判断するものです。何も状態にも対応せず40,000個以上持たないと検収を上げないという
事ではどこのメーカーも応じません。上記の通り対策をした上で40,000個以上持たないという場合に
初めてメーカーが責任を負います。ラック代金を考えるなら使用済のブランクを送付頂きワイヤーカットで
加工したものを使用するのも危険を避ける意味で良いと思います。ご検討下さい。
アムデックス株式会社
梅田 知男