世界銀行、IMFが関わったプロジェクトが、失敗する場合は、原因はほとんど政治にあります。
政治は、1つの国の中での力関係ですから、
世界銀行、IMFも立ち入ることができないのです。
大国であれ、小国であれ、国民、特に、女性と子どもたちが、
健康で教育を受けることなくして、貧困の根絶に成功する国は
ありません。
インドの農村部では、燃料を薪から灯油やLPGなどの
エネルギー源に変えることで、5歳未満の子どもたちの
死亡率を半減することができます。
6倍の急性呼吸器感染症にかかりやすくことが、わかってきております。
毎年、200万人の女性と子どもたちが、亡くなっている現状があります。
途上国の女性たちが、毎日4時間から9時間を
燃料や飼料の収集、そして、調理の時間に費やしております。
農村部の女性たちが、自分たちのつらい仕事を「暗闇」
という言葉を使います。
家族と家畜を食べさせなければ、という不安。
娘に引き継ぐべきものが、という不安。
死をもってすら、そこから逃れられない、という不安。
ほとんど女性は、ただ黙って、耐えているのです。
厳しい労働は、精神的な損失をもたらしております。
デリーから州都、都市、町、スラム、70万の村に至るまで、
すべての指導者層が、謙虚で寛容にならないかぎり、貧困の
ないインドは、夢物語のままで終わってしまうでしょう。
夢見るスワラジ(自己統治)は、生活困難な人々の皆様のスワラジである、
皆様の夢であるスワラジが、全インドの貧困の人々の皆様のスワラジと
同じものにならならかぎり、皆様のご自身のためにも、
愛するお子さんたちのためにも、何も成し遂げることができないのです。
明日のインドの謙虚で寛容なリーダーである皆様の
ご健勝を心より深くご祈念申し上げます。
貧困層の人々の皆様や社会的弱者と言われております
皆様の自立に向けての取り組みに、感銘をしております。
コンセンサスを支え、共通のビジョン、行動を心から分かち合うことが
できると心より信じております。
変革に対する参加プロセスがあって、初めて持続的な開発の
道筋が確保されるのです。
社会や経済から疎外され、差別された人々の皆様に、
同じ目線で、真摯に耳を傾けることが重要になります。
マザー・テレサ先生が、おしゃっておりました。
「私たちは、大きなことはできないが、小さなことを
大きな愛をもって行うことができる。」
ひとつずつ、ひとつずつ。
一人でも多くの皆様に、明日の夢と希望につながっていくことになるのです。
私が考える民主主義は、もっとも弱いと言われております人々の皆様が、
最も強いと言われている人々の皆様と同じ機会をもつところなのです。
権力を全員で、分かち合わないかぎり、民主主義とはありえないのです。
インドにおけるスワラジ(自己統治)は、今後、インドの人々の皆様や
全世界の人々の皆様の心に励ましにつながっていくことになります。
特に、女性の皆様と子どもたちが、健康で教育を受けられますように、
心より深く、ご祈念申し上げます。
正しいことをやろうという勇気、リーダーシップの根本的なあり方だと思っております。
国民全体の幸せを高めるために、貢献できると思っております。
心こめて、ナマステ。