ミーティングのポイントは5点。(1)FPD製造装置の事業環境は会社の目論見通り改善中。足もと低調な有機ELも来期後半/再来期と時期は先だが需要回復を期待している印象。(2)足もと遅れ気味の3D-NANDは今夏から年末にかけて受注ベースで回復する見通し。業績寄与し始めた次世代メモリー向けも来期に向けて期待大。ロジック向けは評価段階で足踏みも社長の期待値は高く、経営資源の積極投下を続けると見られる。(3)構造改革は「おおむね想定通り」に進ちょく。ただし「グループ会社は未だ多く、引き続き子会社のより効率的な運営を目指す」とされた。足かせ要因であった装置の追加原価は、リスクを契約締結時に認識することで徐々に削減できているもよう。有機EL向けを中心に追加原資の低減は来期以降も増益要因となろう。(4)当面は有利子負債の削減に注力。優先株については「なるべく早い時期に現金での償還を目指す」とされた。(5)株主還元については、優先株の償還が済んでいなくても一般株主への還元を検討しているとの印象、と指摘。