川は流れる 橋の下まるで二人の恋のように川は流れる 橋の下この街にいまさら未恋なんかはないのです哀しみを小さなボストンバッグに つめこんで明日始発にとびのるのですふたりで遠くの街にゆくのです水の流れと同じよにどこと云う あてもないのです川は流れる 橋の下街は日暮れる鐘は鳴る木の葉浮かべて淋しげに川は流れる 橋の下おたがいにいちばん大事なひとと知りましたこの愛を一生まもってゆこうと決めましたあなたは仕事と友達を捨てわたしは長年住んだ家を捨て水に浮かんだ 病葉の夢だけたよりに行くのです川は流れる 橋の下命をかけても悔いない恋に出逢った二人は幸せなのです言葉少なく肩よせてたそがれのなかを步きます川は流れる 橋の下